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動物関連ニュース

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地域猫」事業、進む共生 長野
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    街の野良猫を地域住民が共同で世話をし、トラブルを防ぐ「地域猫」の取り組みに県が力を入れている。「信州コムキャット」と名付け、避妊・去勢手術費用の全額を負担するなど全面的に支援。松本市のモデル地区ではこの4年間に、野良猫が6分の1に減るなど成果を上げている。(伊藤景子)

     「チャイクロ、プーちゃん、ご飯だよ」。
     2月ある日の昼、同市内の公園。ボランティアグループ「ねこの会」事務局長の山田敏子さん(52)が植え込みに向かって声をかけると、黒とまだら模様の猫2匹がのそり、と姿を現した。

     植え込みの陰に、ベニヤ板と鉄パイプで作ったえさ場があり、山田さんは袋からキャットフードを取り出して皿に、水筒の湯を鉢に入れる。

     2匹が順番に食べ終わるのを待って、食べ残しを袋に入れ、アルコール綿で皿を丁寧にぬぐう。カラスやハトが寄ってくるのを防ぐためだ。ついでに、周辺のごみや散歩の犬が残していった糞(ふん)も拾って帰る。

     午前6時、正午、午後6時の一日3回、3カ所のえさ場を会員が交代で回る。「世話をする人間がルールとマナーを徹底して守れるかどうかが地域猫成否の分かれ目」と山田さん。地域猫を始めるにあたって、地元自治会と何度も話し合いを持った。今では「以前より公園がきれいになった」と評価されている。

     公園は02年、県の地域猫事業のモデル地区に指定された。地域猫は、「ねこの会」が中心メンバーを占める「県動物愛護会松塩筑支部ねこ部会」の活動として認定されている。現在、公園に暮らしているのは5匹。昨年暮れに来たオスを除き避妊・去勢手術済み。

     新参の猫が来ると、えづけした後、捕獲器で捕まえ、小諸市の県動物愛護センター(ハローアニマル)に持ち込んで手術を受けさせる。約2万円の費用は県の負担。猫運搬のためのガソリン代などにも補助が出る。手術時には猫エイズや白血病の有無も検査する。

     猫は一匹ずつ、体の模様や推定年齢、病気の有無を記入した独自のカルテで管理されている。 

     山田さんらが「ねこの会」を立ち上げたのは01年4月。捨て猫の世話をするボランティアのいる市内6カ所の実態調査をし、「地域猫事業を始めてほしい」と県や保健所に働きかけた。

     当時、どこの保健所も「庭で糞尿をする」など猫がらみの苦情に悩んでいたこともあり02年度、県の「地域ねこ共生モデル事業」がスタート。ハローアニマルでの手術費用などとして約67万円の予算がついた。05年度には「地域ねこ活動支援事業」となり、手術費用とは別に、猫を運ぶ際の交通費やえさ代の一部も出ることになった。

     同時に「ねこの会」代表の岡田英二さん(39)の発案で、県内の地域猫を「信州コムキャット」の名称で呼ぶことも決まった。手術を済ませた猫に「信州コムキャット」のロゴ入り首輪をつけ、活動の指定地区を全県に広げたいという。

     松本市の公園では、01年に31匹いた猫が6分の1の5匹に減った。次々、避妊・去勢手術をしたのに加え、自治会や警察の協力を得ながら、捨て猫警戒のパトロールを続けた結果だ。飼い猫と違って交通事故死や病死、行方不明も多い。

     この4年間、山田さんらが世話をした地域猫は延べ81匹。うちメス9匹、オス8匹が飼い猫としてもらわれていった。「温厚で人なつこく、家猫として十分やっていける」という猫がいた場合、山田さんと岡田代表が自宅でトイレの訓練をし、希望者にあっせんする。飼い猫になったうち4匹は、アニマルセラピーのため老人施設などを訪問している。

     岡田さんは26日に麻布大学で開く「第12回ヒトと動物の関係学会」で、こうした活動の成果を発表する。「地域猫は人と猫が共生する潤いある地域作りにつながる。飼った動物は最後まで責任を持って面倒を見るよう、飼い主に訴える運動としても盛り上げたい」

     横浜市職員で『「地域猫」のすすめ』(文芸社)の著者、黒澤泰さん(49)の話 世話してやれば、猫は温厚になり、人間に迷惑をかけずに生きる。私は磯子保健所で住民の苦情処理を担当し、地域猫を発案したが、猫がきっかけで防犯・防災の話し合いが始まり、町づくりに発展した。猫ではなく地域と人間を見る視点を持ってルールを守り、粘り強く続ける覚悟が必要。それができず破綻(は・たん)した例も多い。松本はボランティアと地元住民、行政がうまくかみ合った成功例。地域猫の「信州モデル」を確立し、広げてほしい。


     <キーワード> 地域猫 97年、横浜市磯子区が全国初の猫政策「ホームレス猫防止対策事業」をスタート。99年に策定した「猫の飼育ガイドライン」の中で、「地域猫」を「地域で適切飼育管理された猫」と定義づけた。狂犬病予防法で登録や係留(つないで飼うこと)が義務づけられている犬と違い、猫の扱いは法的には極めてあいまい。苦情やトラブルに頭を抱える自治体は多い。地域猫事業に取り組むところは増えているが、長野県のように避妊・去勢手術費用を行政が全額負担する例は珍しいという。

    2006年03月20日 asahi.com
    | 地域猫 | 20:08 | - | - | - | - |